地震保険をやめるまで1年3か月かかった|賃貸の家財保険も800万から300万に見直した記録

賃貸の家財保険を800万円から300万円に見直した記録のアイキャッチ 保険と公的制度

※わが家の記録です。制度や金額は変わることがあるので、最新の情報はご確認ください。

更新のたび、保険会社から渡された更新書類を、今年も同条件でいいかと、そのまま印鑑を押していました。火災保険。賃貸に住んでいると、部屋を借りるときにセットで入るあれです。入居のときに紹介されたものにそのまま入って、2年ごとに更新して、また印鑑を押して。中身について本気で考えたことは、正直ありませんでした。

地震保険は必要だと、ずっと思っていました。

でも、あるときから引っかかるようになったんです。今住んでいるのは丈夫なつくりのマンションで、地震の被害はそんなに大きくならないのではないか。それに地震保険は、家財保険の半分の金額までしかかけられません。 しかもその半分が「最高額」で、「被害が小さい」と判定されれば、受け取れる額はもっと小さくなる。

それなのに、掛け金の半分近くを地震保険が占めている。

——必要だと思って入っているのに、かけた割に、いざというとき受け取れる額が小さいのではないか。

そう思い始めたのが、見直しのきっかけでした。

結果として、1年3か月かけて、2段階で見直しました。

  • 家財の補償額 800万円 → 300万円
  • 地震保険 400万円 → ゼロ
  • 保険料(2年分)32,160円 → 10,180円

2年で21,980円、1年あたり約11,000円下がりました。

いきなりゼロにしたわけではありません。まず最低限まで減らして、1年あまり様子を見てから、やめました。 その途中で、保険代理店・FPの先生・不動産会社の3か所に聞いています。どれも私にはとても勉強になったので、記録として残しておきます。


賃貸の火災保険は「3つ」でできている

まず、自分の証券を見て驚いたのがこれでした。火災保険って、1つじゃなかったんです。

賃貸で入る火災保険は、だいたいこの3つがセットになっています。

① 家財保険
自分の持ち物の補償です。家具、家電、服、食器。火事や水漏れでダメになったときに出ます。建物そのものは大家さんのものなので、ここには入りません。

② 借家人賠償責任保険
自分の不注意で部屋を壊してしまったときに、大家さんに弁償するための補償です。

③ 個人賠償責任保険
他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたときの補償。階下への水漏れもここです。自転車での事故の際に使うのもこの保険です。

わが家の証券には、こう書いてありました。

補償金額
家財保険300万円
借家人賠償責任  1,000万円
個人賠償責任1億円
修理費用300万円
水災補償なし

(2025年9月からの契約。損害保険ジャパン「個人用火災総合保険(進化・実損払い・家財専用)」)

この3つが別々のものだと知ったことが、見直しの取っかかりになりました。 どれを減らすか、どれは残すか。ひとまとめの「火災保険」だと思っているうちは、減らしようがなかったからです。


わが家の契約はこうなっていた

保険料の推移です。

時期家財 地震保険 保険料(2年分)
2023年9月〜  800万円  400万円 32,160円
2025年9月〜  300万円  なし 10,180円

ちなみに、この過去の保険料はマネーフォワードMEの履歴で分かりました。 2年に1回しか出てこない支払いなんて、絶対に覚えていません。家計簿をつけていてよかったと思った瞬間でした。
エクセル家計簿をやめてマネーフォワードMEへ|34件連携させたわが家のコツと順番

一度は「増やして」いました

よく考えた末、一度、家財の補償額を増やしたこともあります。

最初に契約したときは、もっと少ない金額でした。もし全部なくなったら、必要な日用品をそろえ直すのにこれくらい要るだろう、と思って決めた金額です。

それが2023年の更新時に800万円にしました。理由は、その後に家族が増えたから。家電だけでなく日用品も増えたし、保険会社の目安表を見ると、4人家族だともっと多い金額が出ていました。目安よりは少なめにしたつもりで、800万円

適当に決めたわけではないんです。ちゃんと考えて800万円にしました。

それでも、次の更新では300万円まで下げることになります。


まず、保険代理店に電話して5つ聞いた(2024年6月)

更新を待たず、契約の途中で電話しました。聞いたのはこの5つです。

Q1. 契約の途中でも、地震保険は変えられますか?
変えられます。
しかも未経過分(まだ使っていない期間の分)の保険料は戻ってきました。 更新まで待たなくていいと知って、気が楽になりました。

Q2. 大地震が来て、建物は無事で部屋の中だけ被害が出たら、損害はどう判定されるんですか?
→ ここが一番の衝撃でした。点数で判定されるそうです。値段ではありません。

食器は何枚割れても1点。テレビが○点、ふとんが○点。そうやって品目ごとの点数を合計して、被害の程度を出すのだそうです。

そして、建物に被害がない場合、家財は「一部損」の判定になることが多いとのことでした。東日本大震災でも、ほとんどが一部損だったそうです。

一部損の支払割合は5%です。(2026年9月時点・財務省の資料より)

つまり、もし地震保険を400万円かけていても、一部損なら20万円

400万円 × 5% = 20万円

18,800円の地震保険料(2年分)を払って、いざというときに20万円。この計算を見たとき、私の中で何かがカチッと切り替わりました。

Q3. 地震が原因で起きた火災は、地震保険に入っていなくても補償されますか?
されません。
地震が原因の火災は、火災保険では出ないんです。補償されるのは地震保険の限度額まで。地震の場合は補償額がそもそも少ない。これはちょっと怖い話でした。

Q4. 地震の避難中に、自分の部屋が火元で火事になったら?
→ これも地震保険の限度額まで。

Q5. 地震による火災で、近所の消火活動で部屋が水浸しになったら?
→ これも地震保険の限度額まで。

Q3〜Q5で分かったのは、「地震が絡むと、全部地震保険の話になる」ということでした。 だからこそ、私はこの時点では、まだゼロにはできませんでした。

※ここまでの話は電話で保険代理店の方に伺った内容です。判定の基準は契約や状況によって変わるので、ご自分の保険会社にご確認ください。


第1段階:まず地震保険の額を30%に下げた(2024年6月)

引っかかっていたのはQ3でした。地震が原因の火災は、地震保険がないと出ない。 これが怖かった。

そこで、減らせるだけ減らすことにしました。

地震保険は、火災保険の保険金額の30%〜50%の範囲でしか設定できません。上限は建物5,000万円、家財1,000万円です。(2026年9月時点・財務省)

つまり「ゼロか、30%以上か」の二択。中間はないんです。

その時のわが家は家財800万円の契約だったので、

  • 50%なら400万円 ← それまではこれ
  • 30%なら240万円 ← こちらに変更

契約の途中でしたが、Q1で聞いたとおり手続きでき、未経過分の保険料が戻ってきました。

この状態で、次の更新まで様子を見ました。

いま振り返ると、この1年あまりが私には必要でした。いきなりゼロにしていたら、たぶん落ち着かなかったと思います。減らして、慣れて、それから決める。 保険を見直す時はこの順番が受け入れやすいです。


更新のとき、不動産会社にも確認した(2025年7月)

2025年7月、契約更新のときです。仲介の不動産会社と話す機会があったので、地震のときのことを聞いてみました。

Q. 地震で床にキズができたら? 地震が原因の火事で建物が傷んだら?

家主さんにすぐ言ってください。そして写真を撮っておいてください。 そうすれば家主さんが直しますので、そちらの負担はありません」

これで、大きなピースがはまりました。

建物の心配は、私がする話ではなかったんです。 借りている人が備えるのは、あくまで自分の持ち物(家財)の分だけでよかった。

※これはわが家が仲介の不動産会社に確認した内容で、借りている側に落ち度がない場合の話です。自分の不注意で壊した場合は、借家人賠償責任保険の出番になります。契約内容によって違うので、ご自分の契約書と管理会社にご確認ください。


そして、FPの先生にも直接聞けた(2025年8月)

その翌月、リベ大お金の勉強フェス2025に参加しました。2025年8月のことです。

そこでFPの先生に直接質問できる機会があり、長年の疑問をぶつけてみました。

前置きとして、わが家の状況を伝えました。賃貸のマンション、M構造で建物は丈夫。少し小高いところにあるので水害の心配も小さいこと。

Q. 家財保険はいくらにしたらいいでしょうか。細かいところまで見積もると800万円くらいありそうなのですが、800万円でいいですか?

返ってきた答えは、こうでした。

「家財は10〜15年くらいのサイクルで買い替えるもの。それを全部、新品でそろえ直せるように保険をかける必要があるのか。 100万円くらいあれば、冷蔵庫、洗濯機、服など、リスタートできる最低限は用意できるのではないか」

ハッとしました。

私はずっと、「全部なくなったら、全部を買い直せるように」と考えていました。でもそれは、過剰な備えなのかもしれない。

しかもあとで調べたら、火災保険は「実損てん補」といって、保険金額はあくまで上限。実際の損害額までしか出ません。(2026年9月時点・日本損害保険協会)800万円かけても、800万円もらえるわけではないんです。

Q. 借家人賠償責任は今1,000万円です。本当に何かあった時に、1000万円で部屋の損害を直せるか心配です。2,000万円にしたほうがいいですか?

「部分的に直すイメージ。もし建物全体が被害を受けたら、大家さんが入っている建物の保険で補うので、1,000万円と言われているなら1,000万円のままでいい」

これも安心材料でした。借りている側が、建物全体の心配までする必要はない。

これで最後のピースがはまり、いよいよ心が固まりました。


第2段階:地震保険をゼロにした(2025年9月)

そして2025年9月の更新で、地震保険をゼロにしました。

決め手になったのは、この4つです。

  1. 賃貸のマンションで、M構造。建物は丈夫
  2. 少し小高いところにあるので、水害の心配も小さい
  3. 建物が壊れても、直すのは大家さん(不動産会社に確認済み)
  4. 壊れるとしても家財の範囲で、しかも一部損なら5%。受け取れる額は小さい

同時に、家財の補償額も800万円から300万円に下げました。

FPの先生の話では「最低限の100万円でいい」でした。でも私は300万円にしました。

理由は単純です。洗濯機、テレビ、服、収納用品、スマホ、パソコン。家族が増えた分、100万円では十分な家電も買えないと思ったから。

専門家の言う「最低限」と、自分が納得できる線は違っていいと思います。 大事なのは、なんとなくの800万円ではなく、中身を思い浮かべたうえで自分で決めた300万円であることでした。

手続きは代理店に電話しました。代理店からの更新の連絡はいつもぎりぎりだったので、更新の連絡が来る7月ごろに、こちらから電話して、9月の更新に間に合うように進めました。大家さんへの報告は不要でした。更新のときに保険証券を提出するので、それで伝わっているのだと思います。

⚠️ここは大事なので書いておきます。地震保険をやめることを、おすすめしているわけではありません。
もし私が一軒家に住んでいたら。地震の多い地域に住んでいたら。条件が違っていたら、地震保険に入ったままだったと思います。 わが家は「賃貸」「M構造のマンション」「高台」という条件がそろっていたので、この判断になりました。戸建てなら、建物そのものを自分で直さなければならないので、地震保険は必要だと思います。条件が違えば、答えも変わります。


見直してこうなりました

保険料はこうなりました。

 2023年9月〜  2025年9月〜 
家財の補償額 800万円 300万円
地震保険 400万円 なし
基本の保険料 13,360円 10,180円
地震保険の保険料 18,800円 0円
合計(2年分) 32,160円 10,180円

2年で21,980円、1年あたり約11,000円下がりました。

32,160円 − 10,180円 = 21,980円
21,980円 ÷ 2年 = 年10,990円

いちばん驚いたこと

減った内訳を見てください。

変えたこと減った額
地震保険をゼロに 21,980円のうち 18,800円
家財を800万円→300万円に  21,980円のうち 3,180円

下がった金額の、およそ9割が地震保険でした。

私はずっと「家財の補償額が多すぎるのでは」と気にしていたのですが、金額へのインパクトが大きかったのは、家財の額ではなく「地震保険に入るかどうか」の判断の方だったんです。

そして地震保険は、入るか入らないか(30%以上かゼロか)の二択。だからこそ、時間をかけて考える価値がありました。

※2024年6月に地震保険を400万円→240万円に下げているので、実際に払った額は32,160円より少なくなっています。上の表は契約時の金額での比較です。


更新のときに見るところ(保存版チェックリスト)

次の更新のときに、これだけ見れば大丈夫、というリストです。

□ 家財の補償額は、今の暮らしに合っているか
 目安表の金額ではなく、家にある物を思い浮かべて。全部を新品でそろえ直す必要があるかどうか

□ 地震保険の割合(30〜50%)と、その金額で実際に何ができるか
 一部損なら5%。かけている金額の5%で足りるかを考える

□ 借家人賠償の金額
 建物全体の被害は大家さんの保険が受け持つ。増やしすぎない

□ 個人賠償責任が、自動車保険やクレジットカードと重複していないか
 わが家はここも確認しました → [団体割引があるから安い」は思い込みでした。自動車保険が2年で半額になった実例]

□ 保険期間と満期日

□ 途中でも変更できること、未経過分は戻ってくることを知っておく
 更新まで待つ必要はありません

□ 更新の連絡は、待たずにこちらから
 代理店からの連絡はぎりぎりでした。7月ごろに自分から電話しました

□ もし被害が出たら:大家さん(管理会社)にすぐ連絡して、写真を撮る

□ 建物が傷んだとき、誰が直すことになっているか
 契約書と管理会社で確認を


それでも、心配は残っています

正直言うと、今でも少しモヤモヤしています。地震保険をやめた今でも、心配が完全に消えたわけではないのです。

地震で自分の家のものが壊れるだけなら、まだいいんです。怖いのはそこではなくて、地震のときに、自分の部屋が火元になって火事を出してしまったら——という心配です。

しかも代理店に確認したところ、地震が原因の火事では、借家人賠償責任保険も使えないとのことでした。地震・津波などの自然災害によるものは対象外なんだそうです。

整理すると、こういうことになります。

地震が原因で自分の部屋から火が出たら
火災保険出ない
借家人賠償責任出ない
地震保険入っていれば、その限度額まで(一部損なら5%)

地震保険だけが頼り。でもその地震保険も、一部損なら5%しか出ない。

——じゃあ、どうするのか。

私が行き着いたのは、こういう考え方でした。リスクに見合った補償が受け取れないのなら、最後は自分で備えるしかない。 つまり貯蓄です。「自分保険」を、どれだけ作る覚悟があるか。 結局そこが試されているのだと思います。

保険料を年11,000円減らした分、そのお金は手元に残ります。それを使ってしまうのか、備えに回すのか。見直しは、そこまでやって初めて完成なのかもしれません。

※これはわが家が代理店に伺った内容です。補償の範囲は契約によって違うので、ご自分の保険会社にご確認ください。


まとめ

賃貸の火災保険を、1年3か月かけて2段階で見直しました。

  • 家財 800万円 → 300万円
  • 地震保険 400万円 → ゼロ
  • 保険料(2年分)32,160円 → 10,180円(年約11,000円の削減

やってみて思うのは、「なんとなく」で続けているものほど、見直す余地が大きいということです。私は印鑑を押すだけで、何年も中身を見ていませんでした。

そして、分からないことは聞けば教えてもらえます。 私は代理店に電話し、FPの先生に質問し、不動産会社にも確認しました。どれも無料でした。特に代理店への電話は、その日のうちに長年の疑問が片づきました。

いきなりゼロにする必要もありません。 私は1年3か月かけて、まず30%に減らしてから、やめました。心配なら、その段階を挟めばいい。保険は途中でも変えられて、未経過分は戻ってきます。

地震保険も、家財の補償額も。なんとなく続けるのではなく、本当に必要かどうか、一度だけ自分で確かめてみてほしいなと思います。 そして減らしたぶんは、使ってしまわずに「自分保険」に回す。わが家はいま、そこに取り組んでいるところです。

同じく賃貸の見直しでは、家賃の交渉もしました。こちらは年48,000円下がりました。
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保険と合わせて、公的制度も一度は確認しておくと安心です。
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お読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人
Jiri

50代パート。家計の見直しと固定費削減を実験中。自動車保険を2年で半額にしたり、家族4人のスマホ代を安くしたり。実際にやってみた記録を書いています。

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