高額療養費制度、自分の区分はマイナポータルで5分で確認できます。調べたら1ランク違っていた話

高額療養費の自己負担区分を確認する話のアイキャッチ画像 保険と公的制度

「医療費は、高額療養費制度があるから最大でも月9万円くらい」——家計やお金の本でよく目にする言葉です。

でも、ふと思いませんか。「その9万円って、私のこと?」

私も自分がどの区分なのか、ボーナスを含めると、よく分からなくて困っていました。それが、マイナポータルアプリを使ったら5分で確認できて——実際に調べたら、思っていた区分と1ランク違っていました

自分の数字がわかれば、保険営業マンの「なんとなく不安ですよね?」というセールストークに惑わされずにすみます。この記事では、自分の区分をスマホで確認する手順を、画像つきでそのまま紹介します。

そもそも:区分が1つ違うと、限度額は大きく違う

高額療養費制度の1ヶ月の自己負担限度額は、収入によって「ア〜オ」の5区分に分かれています(70歳未満の場合)。

区分目安(標準報酬月額)ひと月の自己負担限度額
83万円以上252,600円+(医療費-842,000円)×1%
53万〜79万円167,400円+(医療費-558,000円)×1%
28万〜50万円80,100円+(医療費-267,000円)×1%
26万円以下57,600円
住民税非課税35,400円

※2026年7月時点・70歳未満の場合。標準報酬月額は会社員(健康保険)の場合の目安で、国民健康保険では所得で判定されます。

よく言われる「月9万円くらい」は、真ん中の区分ウ(医療費100万円なら約87,430円)の話。もし自分が区分イなら約17万円、区分エなら57,600円——どの区分かで、備えるべき金額が2倍も3倍も変わるのです。

【重要】2026年8月から限度額が引き上げられます

高額療養費制度は2026年8月から自己負担限度額の引き上げが始まり、2027年8月には第2段階の見直し(年間上限の新設など)が予定されています。この記事の表は2026年7月時点のものです。最新の金額は、厚生労働省や加入している健康保険(協会けんぽ・健保組合・国保)の公式サイトで必ず確認してください。

制度が変わる今だからこそ、「自分の区分」を知っておく価値が上がっています。

準備するもの(4つ)

  • マイナンバーカード
  • マイナンバーカードを読み取れるスマホ
  • マイナポータルアプリ(無料)
  • 利用者証明用電子証明書のパスワード(マイナンバーカードを申請したときに自分で設定した4桁の数字)

事前に、マイナポータルアプリのインストールと、マイナンバーカードの健康保険証利用登録を済ませておいてください。マイナポイントをもらったことがある方は、登録済みのことが多いです。

マイナポータルで区分を確認する手順(6ステップ)

※画像はiPhoneのマイナポータルアプリのものです。アプリの画面は更新で変わることがあります。

1.マイナポータルにログイン

1.マイナポータルアプリのログイン画面

アプリを開いて「登録・ログイン」ボタンを押します。

2.利用者証明用電子証明書のパスワードを入力

2.利用者証明用電子証明書のパスワード入力画面

マイナンバーカードを申請したときに自分で設定した4桁のパスワードです。

3.マイナンバーカードを読み取らせる

3.マイナンバーカードの読み取り開始画面

「読み取り開始」を押して、カードにスマホをかざします。数秒で完了します。

4.マイナンバーカード読み取り完了画面

4.マイナポータルのトップ画面に自動接続

5.マイナポータルのトップ画面

5.下にスクロールして「健康保険証」の項目へ

6.マイナポータルの健康保険証の表示画面

健康保険証が表示されたら、さらに下へスクロールします。

7.健康保険証の資格情報の画面

6.「限度額適用認定証関連情報」に区分が出る

8.限度額適用認定関連情報に表示された適用区分の画面

資格情報のさらに下に「適用区分」の項目があり、ア〜オのどれかが記載されています。それがあなたの高額療養費の自己負担限度額の所得区分です。

病院の窓口や会社に聞くのは、ちょっと勇気がいりますよね。この方法なら、誰にも聞かずに自分で確認できます。

私の場合:思っていた区分と1ランク違いました

私は「たぶんこの区分だろう」と思い込んでいた区分と、実際の区分が1つ違っていました。原因は、区分の判定に使われる「標準報酬月額」が、月給だけの感覚とズレていたこと。

区分が1つ違うと、ひと月の限度額は数万円単位で変わります。医療費としていくら確保しておくかの前提が変わるので、思い込みではなく、確認した数字で備えるのが安心です。

大手企業の健保組合や公務員の共済組合には、「付加給付」という神制度がある場合が多いです。これがあると、自己負担の上限が区分に関わらず「月額2万円〜2.5万円」になることも。「マイナポータルで区分を確認」した後、自分の健保のHPで『付加給付』があるかも調べてみてください。

注意点

  • 実際に高額療養費制度を使うときは、世帯合算や多数回該当(直近12ヶ月で3回以上該当すると4回目から限度額が下がる仕組み)など、細かいルールがあります。この記事の方法は「備えの目安を知る」ためのものです
  • 転職・昇給・扶養の変化などで区分は変わります。年に1回くらいは見直すのがおすすめです
  • 制度自体が2026年8月から段階的に変わります(前述)。政府の検討は二転三転していますので、最新情報は常にチェックお願いします

まとめ:保険を見直す前に、まず「公的保障の現在地」を知る

民間の医療保険に入るか・やめるかを考えるとき、出発点になるのは「公的保障でどこまで守られているか」です。自分の区分が分かると、医療費として確保しておく金額の目安がはっきりして、保険の判断も現実的になります。

そして、具体的にいくらの貯金があれば保険がいらなくなるか見えてきました。わが家が医療保険を解約した話は、後日別記事で掲載予定です。

まずはスマホとマイナンバーカードを手元に、5分だけ。「自分の数字」を確かめてみてください。

お読みくださってありがとうございました。

この記事を書いた人
Jiri

50代パート。家計の見直しと固定費削減を実験中。自動車保険を2年で半額にしたり、家族4人のスマホ代を安くしたり。実際にやってみた記録を書いています。

Jiriをフォローする
保険と公的制度
シェアする
Jiriをフォローする
タイトルとURLをコピーしました