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2021年の春、息子が遠い距離にある国立大学に進学して、一人暮らしを始めました。
娘も大学受験を意識する年齢になり、「あのとき、全部でいくらかかったんだっけ?」と気になりました。なんとなく「200万円くらい?」という感覚はあったのですが、当時つけていた記録(エクセル92行分)を掘り起こして、受験料から布団乾燥機にいたるまで全部足してみました。この記事は、その結果をまとめたものです。
※金額はすべて2021年当時のわが家のものです。学費の標準額など、今の目安は各章に「2026年9月時点」として添えています。制度や金額は変わることがあるので、最新の情報はご確認ください。

一人暮らしって、家具と家電をそろえれば始められるんじゃないの?

それももちろん必要だけど、予想もできなかった見えない費用が結構いっぱいあったんだよね。詳しく書いていくね。
総額は206万円でした
受験から一人暮らしの開始まで、わが家が払ったお金は 2,060,239円 でした。
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| 受験料・受験の旅費 | 337,875円 |
| 入学金・授業料(初年度) | 817,800円 |
| 生協・保険・教科書 | 98,060円 |
| パソコン一式 | 223,974円 |
| 住まいの契約 | 107,000円 |
| 引越し | 64,965円 |
| 家電 | 186,905円 |
| 家具・収納 | 84,834円 |
| スーツ・自転車 | 76,907円 |
| 生活用品・食料 | 61,919円 |
| 合計 | 2,060,239円 |
大きく2つに分けると、こうなります。
- 学校関係(受験料・旅費・入学金・授業料・生協):1,253,735円(約6割)
- 引越し・新生活(住まい・引越し・家電・家具・生活用品・スーツ・自転車):806,504円(約4割)
※パソコン一式(223,974円)は学校関係にも見えますが、わが家の記録では「新生活」側に入れています。
「一人暮らしの初期費用」というと家具や家電を思い浮かべますが、実際には 学校関係のほうが大きい。そして授業料以外にも「受験の旅費」「パソコン」「生協の加入」でそれぞれ10〜20万円台が飛んでいく、というのが記録を見返しての実感でした。
以下、時系列に沿って項目ごとに見ていきます。
受験にかかったお金:受験料と同じくらい「旅費」がかかった
まず受験です。共通テストのあと、私立2校と国立(前期・後期)を受けました。

受験料と同じくらい旅費がかかるってほんと?

ほんと。受験は息子1人で行って約6万円、引越しと入学手続きは家族で行ったので約10万円。だから受験料とは別に「旅費の予算枠」を用意しておくと安心だよ。
受験料:181,505円
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 共通テスト | 18,800円 |
| 私立2校(複数方式の併願を含む) | 126,450円 |
| 国立 前期 | 17,900円 |
| 国立 後期 | 18,355円 |
| 合計 | 181,505円 |
受験と引越しの旅費:156,370円
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 受験時の交通費・宿泊費(息子のみ) | 59,500円 |
| 引越し・入学手続き時の交通費・宿泊費(家族) | 73,810円 |
| 引越し時の息子の交通費 | 23,060円 |
| 合計 | 156,370円 |
見返して一番驚いたのがここです。遠方の大学を受けると、受験料と同じくらいの旅費がかかる。 合計337,875円。これは事前にはまったく想定していませんでした。
受験料は「受ける学校の数×3〜4万円」でだいたい予想できますが、旅費は「どこを受けるか」「引越し時に家族が何人・何泊で行くか」で大きく変わります。遠方の大学が候補にあるご家庭は、受験料とは別に「旅費」の枠を作っておくことをおすすめします。
私立受験は近場で宿泊なしだったので、合計金額に入れていません。私立は行きたいところだけ受験し、国立の合格を先にもらったので、私立の入学金も支払っていません。受ける私立の数が多い、入学金を払って仮押さえする場合はもっとかかることになります。
入学金・授業料・生協:これは「想定どおりの額」
国立大学なので、金額は文部科学省が決めている標準額のとおりでした。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 282,000円 |
| 授業料 前期 | 267,900円 |
| 授業料 後期 | 267,900円 |
| 合計 | 817,800円 |
2026年9月時点でも、国立大学の標準額は入学金282,000円・授業料535,800円(年額)で変わっていません。ただし一部の大学は標準額より高い授業料を設定しているので、志望校の募集要項で確認してください。
入学手続きと同時に、生協や保険の加入もありました。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 生協の出資金 | 20,000円 |
| 生命共済(1年) | 14,400円 |
| 学生賠償責任保険(1年) | 8,500円 |
| 学研災・付帯賠償責任保険(4年分) | 4,660円 |
| 教科書代(生協マネーで購入) | 50,000円 |
| システム利用料 | 500円 |
| 合計 | 98,060円 |
生協の出資金は卒業時に返ってくるお金ですが、入学時には必要です。教科書代は前もって生協のプリペイドに入れておく方式で、5万円。「入学金と授業料」の外側に、こういう 10万円の塊 がある、と覚えておくと慌てません。
パソコン一式:22万円

パソコンって、どんなものを買ったらいいか悩んじゃう。

そうだよね。学部によってどこまでの機能が必要か、何が必要か想像つかないから、大学生協がおすすめするパソコンを選んで大正解だったよ。5年目の今も、毎日持ち歩いているよ。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| パソコン | 165,274円 |
| プリンタ | 30,700円 |
| プレミアムサポート | 10,000円 |
| セットアップサポート | 18,000円 |
| 合計 | 223,974円 |
パソコンとプリンタは、入学時に新入生向けに案内された 生協の推奨モデル です。プリンタはインクタンク補充式で、インクを買いに走る手間がなく、とても便利でした。
サポート2つ(合計28,000円)は迷わず付けました。入学時のセットアップや、その後の「動かない」「わからない」の相談先を作っておくためです。遠くにいて、近くで手伝ってあげられない。 だからここはお金をかけるところだと思いました。心配が一つ減って、心強かったです。
2021年はコロナ禍でオンライン授業が当たり前だったので、パソコンは「あると便利」ではなく「ないと授業が受けられない」ものでした。
住まいの契約:107,000円
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 家賃(4月分) | 40,000円 |
| 管理費(4月分) | 5,000円 |
| 敷金 | 40,000円 |
| 室内清掃料 | 22,000円 |
| 合計 | 107,000円 |
大学生協で紹介された物件 だったので、礼金・仲介手数料・保証会社の費用はかかりませんでした。かかったのは4月分の家賃・管理費と、敷金、入居時の清掃料だけです。(生協最高!)
住まいの契約は「家賃の4〜5か月分」と言われることが多いですが、わが家は家賃の2.7か月分で済みました。部屋の探し方そのものは、別の記事で書きます。
引越し:大物は運ばない。私物だけ単身パックで64,965円
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 単身パック | 49,500円 |
| レンタカー(現地・引越し期間中) | 13,515円 |
| レンタカーの駐車場代 | 1,950円 |
| 合計 | 64,965円 |
遠い距離だったので、大きな家具や家電は実家から運ばない と最初に決めました。
私は単身も家族の引越しも複数回やったことがあるので、まずは引越し業者の一括見積もりで相場を見ました。でも今回の場合は大物を運ばないから、単身パックで行けるなってことで簡単にしました。次回荷物が増えた状態なら、まずは見積サイトで引越し業者を探すと思います。
↓ 相場を見るために使った引越しサイト ↓
単身パックに入れたのは、息子の私物だけ。 ここでちょっとした工夫をしました。
- 部屋にあった 引き出しを段ボール代わりに、中身を入れたまま単身パックへ
- 机は荷物の仕切りにちょうどよかった ので、そのまま持って行った
段ボールを新しく買わずに済んだし、向こうに着いてから「引き出しの中身をどこにしまうか」で悩まなくて済みました。
レンタカーは「絶対あったほうがいい」と言われて借りました
同じ大学に進学したお友達のお母さんから「レンタカーは絶対あったほうがいい」と聞いて、現地に着いてから引越し期間中ずっと借りました。自宅から車で行くには大変だったので、いい案でした。
- 現地で買った本棚やガスコンロなど、大きなものを運べる
- 現地のホームセンターの中でも一番の大型店や、大きなスーパーまで行ける
- 「欲しい」と思ったものを、欲しいタイミングで大型店でまとめて買える
夫は仕事だったので、息子と娘と私の3人で現地入り。家具から食材まで、フットワーク良く動けました。引越し期間中の宿と新居の行き来にも使ったので、13,515円かかりましたが、価値のある支出でした。
家電:全部新品、ネットのセールで買って現地に直接届けた
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 洗濯機 | 44,800円 |
| レコーダー | 37,280円 |
| 冷蔵庫 | 32,800円 |
| テレビ | 25,500円 |
| ガスコンロ | 20,641円 |
| 電子レンジ | 10,428円 |
| 布団乾燥機 | 6,156円 |
| 炊飯器 | 5,900円 |
| トースター | 3,400円 |
| 合計 | 186,905円 |
家電は すべて新品 です。実家で受け取ってまた送る、という手間をかけたくなかったので、ガスコンロ以外はYahoo!ショッピングのセールでまとめて買って、新居に直接届く日付を指定 しました。ガスコンロだけは入居後に現地で買ったのですが、これは後で書くように、もっといい方法がありました。
部屋の契約は合格発表直後の3月上旬、手続きは3月中旬でした。部屋が決まり、届け先が決まったら、どんどん家電を注文していった感じです。合格発表から入居まで1か月もないので、1つ1つ検討するのに苦労しました。
今にして思うと、レコーダー37,280円はテレビより高い。2021年当時は録画したい番組があったのですが、今の学生さんなら配信で足りるかもしれません。
家具・収納:机と椅子以外は新品、現地で買い足した84,834円
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ベッド(配送・設置込) | 22,467円 |
| 本棚 | 8,138円 |
| ワイヤー棚 | 7,990円 |
| カーテン(2窓分) | 15,980円 |
| じゅうたん | 7,296円 |
| 引き出し4個(送料込) | 6,210円 |
| 折りたたみテーブル | 3,990円 |
| スチールラック2つ | 5,073円 |
| その他(ラック・棚・ベッド柵など) | 7,690円 |
| 合計 | 84,834円 |
家具は 机と椅子だけ実家から持って行き、あとは新品 です。本棚やラック類は入居してから、レンタカーで現地の大型店を回って買いました。
生活用品・食料:細かいものの積み重ねで61,919円
包丁、キッチンバサミ、ケトル、なべ、ゴミ箱、タオル、電源タップ、米びつ……。1つ1つは数百円〜数千円ですが、入居から3日間で買ったものを足すと6万円を超えました。
意外と高かったのは、なべ(10,800円)とホットプレート鍋(7,910円)。なべはわが家でも使っているティファールの鍋にして、最初は最低限必要な分だけ持っていき、後でもっと必要になったら追加のサイズを渡せるようにしました。ホットプレートは簡単に自炊するのに便利だと思って持たせました。
入居後の4月1日〜3日は、3人でレンタカーに乗って買い出しの毎日。記録を見ると、4月2日だけで「日用品・食料品」に12,239円。新生活の初日は冷蔵庫の中身まで必要なので、ここは削れません。
スーツと自転車:76,907円
入学式用のスーツが43,967円、通学用の自転車が32,940円。「初期費用」と聞いて思い浮かべないけれど、確実にかかるお金です。スーツは冠婚葬祭でも使えるようにブラックでシンプルな物にし、就職活動でも使用しました。自転車は生協で販売していたのでそれを購入。
高3の秋から「一人暮らしリスト」を作っていました
もう一つ、やっておいてよかったことがあります。
息子が高校3年生の秋ごろから、「家から通えない距離の大学を受けることになっても対応できるように」と、一人暮らしに最低限必要そうな物・日常的に使っていて便利な物 をメモしていました。
いざ一人暮らしが決まったとき、そのリストを見ながら「これは引越し初日から使う」というものを事前に買っておけたので、合格発表からの1か月をなんとか乗り切れました。
最低限必要なものだったとしても、新しい生活の品々を1つ1つ決めていかなければいけません。洗濯機はどのくらいの大きさがいいか、冷蔵庫は何リットルか、何が必要で何が要らないか。これを合格発表のあとに一から考えるのは、ものすごく大変です。一人暮らしの可能性があるなら、あらかじめ目星をつけておく のをおすすめします。
それでも、合わなかったものがありました
- 電子レンジ(10,428円)。 一人暮らし用として選んだものは、自宅のレンジと比べてワット数が小さく、温めるのにものすごく時間がかかりました。「一人用だから小さくていい」とは限らない
- ガスコンロ(20,641円)。 都市ガスかプロパンかは契約時にわかるので、ガス会社に確認して先に型番を聞き、引越しに合わせて届くように手配しておけばよかった。現地で買うと種類が少なく、運ぶのに重く、値段も高くなりました
やってよかったこと、要らなかったもの
やってよかったこと
- 大物は運ばない、と最初に決めたこと。 引越し代が6万円台で済んだ
- 家電はネットで買って新居に直接届けたこと。 実家で受け取る手間がゼロ
- 引き出しを段ボール代わりにしたこと。 荷造りも荷ほどきもラク
- レンタカーを借りたこと。 大型店でまとめ買いができた
- パソコンのサポートを付けたこと。 遠くから手伝えない分の保険
- 高3の秋から一人暮らしリストを作っていたこと。 初日から使うものを事前に買えた
要らなかったもの
- 外用洗濯物干し(4,930円)と布団ばさみ(自宅から持参)。 息子は洗濯物を外に干さない生活だった
- 大きすぎるじゅうたん(7,296円)。 今きっと掃除が大変なはず
共通しているのは、「実家の暮らし」を基準に買ってしまった こと。外に干す?自炊する?本人の暮らし方が固まってから買うものは、後回しにしてよかったと思います。
わが家はこうやって準備しました

これから学校費用がかかるのに、最初に206万円なんて用意できない~

短い期間だと難しいよね。「困難なことは分割して考えよう」っていう気持ちで、1年にしたらどれくらい、1か月にしたらどれくらい、っていう感じで、ちょっとずつ長い期間をかけて準備していったよ。
実は、息子が小さいころは学費のことまで頭が回っていませんでした。
学費を意識し始めたのは 二人目の娘が生まれたとき。息子は小学2年生でした。このときに初めて学資保険や養老保険を考えて、同時に「家計で1年間に積み立てておくべき額」を意識するようになりました。家計簿を細かくつけ始めて、学費の積み立てを毎月の予算に入れ始めた のもこのころです。
そこから約10年。2021年の春に、この記事の206万円を払いました。
今は「特別費」という費目を作って、こういう大きな支出を前もって積んでいます。
費目の作り方は、
特別費の考え方は、
に書きました。2024年にリベシティで家計の見直しを始めてからは、貯蓄に回せる額も少しずつ増えています。
なお、親族や職場から入学のお祝いをいただけたので、実際の持ち出しはもう少し少なくなっています。お祝いはあてにしない予算組みはしていましたが、その後の息子の生活費に充てることができ、本当に助かりました。
まとめ
- 受験から一人暮らし開始まで、わが家の総額は 2,060,239円
- 内訳は 学校関係が126万円(6割)、引越し・新生活が80万円(4割)
- 想定外に大きかったのは 受験の旅費(15.6万円) と 家電(18.7万円)
- 遠方なら「大物は運ばない」。私物だけ単身パック、家電はネットで新居に直送
- 買うものは「本人の暮らし方」が見えてから。実家基準で買うと不要な物も
- 一人暮らしの可能性があるなら、高3の秋ごろから「必要なものリスト」を作っておく。ガスコンロは契約後すぐガス会社に型番を聞いて手配
2026年9月時点でも国立の学費の標準額は変わっていないので、「学校関係で126万円+新生活で80万円」は今でも一つの目安になると思います。特別費として前もって積んでおけば、合格発表からの1か月を慌てずに過ごせます。
部屋の探し方と、仕送りの額・お金の管理については、また別の記事で書きます。





