家賃は下がらないと思っていた。電話1本で月4,000円下がった話

家賃は下がらない?電話1本で月4000円下がった。というアイキャッチ画像 固定費の見直し

わが家は賃貸暮らしです。

毎月いちばん大きく出ていくお金は、家賃。
それなのに、これだけは「見直す」という発想がありませんでした。

スマホ代はそのつど見直して乗り換えていました。自動車保険も結果的に2年かけて半額にしました。電気会社も定期的に見直していました。

でも家賃だけは、契約書に書いてある金額を、更新のたびにそのまま払い続けるものだと思っていたのです。

家賃は下がらないものだと思っていました

その思い込みが変わったのは、リベ大で「家賃交渉」の話を前々から聞いていたからです。

家賃は、交渉していいものらしい。

そういえば前に、妹が家賃交渉に成功していたという話を思い出しました。その時はそんなことやるのは非常時だけだと思ってスルーしていました(頭の中ではドラマの中の世界)。

実際、頭で分かってもなかなか動けませんでした。「値下げしてほしい」なんて、どんな風に誰に言えばいいのか分からない。ずっと住み続けたい部屋なので、感じの悪い入居者だと思われるのも嫌でした。

背中を押してくれたのは、届いた更新の連絡です。

今なら「更新の件で」と言って電話する用事がある。そう気づいて、2023年の秋、更新のときに、初めて家賃交渉について考えてみました。

電話の前に、賃貸サイトで調べたこと

いきなり電話はしませんでした。

「なんとなく高い気がするので下げてください」では、たぶん相手の言いなりで終わってしまいます。交渉する回数はきっと少ないので、確実に成功させないといけない。管理会社が家主さんに話を通せるだけの材料がいる、と思ったからです。

やったことは1つだけ。
賃貸サイトで、自分が住んでいるアパートを検索することです。

HOME’Sをはじめ、複数のサイトを見ました。すると、その物件の賃料履歴の価格推移まで見ることができました。物件を探すだけじゃなくて、こんな使い方もあるんですね。
見られたのは、こんな情報でした。

  • 掲載された年月
  • 所在階
  • 間取り
  • 向き
  • 専有面積
  • 賃料
  • 管理費
  • 敷金

ここで気をつけたのが、比べる条件を同じにすることです。

同じアパートというだけでは足りません。1階と3階、日当たりのいい向きとそうでない向きでは、家賃が違って当たり前だからです。

そこで、わが家と同じ間取り・同じ向きの部屋だけを探しました。

出てきたのは、こんな数字でした。金額はすべて、当時のわが家の家賃と比べた差額です(管理費込み)。

掲載時期 わが家の家賃との差条件
2021年8月 8,000円安い同じ間取り・同じ向き
2022年7月 3,000円安い同じ間取り・同じ向き

2021年の数字を見て、しみじみ思いました。

コロナのときに交渉すればよかった。

8,000円も安く物件が出されていたんです。人の動きが止まって、空室がなかなか埋まらなかった時期でした。あのとき同じ電話をかけていたら、もっと下がっていたかもしれません。知らないって損だ。。

でも、過ぎたことは仕方ありません。それより大事なのは、どのデータを交渉で使うかでした。

選んだのは、2022年7月の「3,000円安い方」です。1年ほど前の、一番新しいデータでした。

2021年8月の「8,000円安い方」は、使いませんでした。 安すぎるからです。特別な時期の金額なので、これを持ち出すと「あのころとは相場が違いますよ」で話が終わってしまいそうでした。

欲張って大きい数字を出すのではなく、相手が「確かにそうですね」と言える範囲で、いちばん新しい1行を選んだ、ということになります。

この1行を握りしめて、電話をかけることにしました。

もしこのデータが少なかったら、近隣のアパートの相場を調べていたと思います。材料は、必ずしも自分の物件のものでなくても大丈夫だと思います。

家賃交渉が終わるまでの3ラウンド

電話をかけた先は、更新の連絡を送ってきた管理会社です。家主さんに直接ではありません。

1ラウンド目:まず、聞いてみる

最初の一言は、こうでした。

「○○に住んでいる○○です。今度の更新で、家賃を少し値下げしてもらえないでしょうか」

言い終わった瞬間は、正直、心臓がバクバクしていました。

でも、返ってきた言葉は拍子抜けするほど普通でした。

「少々お待ちください。家主さんに確認してみます」

怒られもしなければ、笑われもしない。ただの業務連絡として受け止めてもらえた感じでした。

少し間が開いて、返事が来ます。

「最近相場も上がってますし、2,000円くらいならいいですよ」

2,000円。年間で24,000円です。

正直、この時点で手ごたえを感じて、「ありがとうございます」と電話を切ってもなんの後悔もなかったと思います。

でも、握りしめていた材料を、まだ1回も使っていませんでした。

2ラウンド目:調べた1行を出す

「うち、結構長く住んでいるんですけど、もう少し下げられませんか。賃貸サイトだと2022年ですが、同じ階が3,000円安く出されていた時がありますけど」

いやな顔ひとつされませんでした(電話なので声ですが)。

「少々お待ちください。では、同じ3,000円値下げでどうでしょうか」

3,000円。調べた材料と、ぴったり同じ金額です。

ここが目標でした。本来なら、ここで終わりです。

3ラウンド目:ダメ元の一言

でも、この金額が今後ずっと続く大事な場面です。この瞬間だけ、あと少し頑張ったら、もっといい条件がもらえるかもしれない、と思うと、なぜか口が動きました。

「もう一声お願いします!」

我ながら図々しいと思いました。言ったあとの数秒が、とても長かったです。

「確認してみます」

また、少し間が開いて。

「OK取れましたので、4,000円でどうでしょう」

目標にしていた3,000円を、1,000円超えていました。

この最後の一言だけで、年間12,000円分です。時給に直したら、人生で最高の数秒でした。

下がったのは、家賃からだけではなかった

ここで、意外だったことがあります。
4,000円が、まるごと賃料から引かれたわけではなかったのです。

内訳はこうでした。

項目値下げ額
 賃料 ▲2,000円/月
 管理費 ▲2,000円/月
 合計 ▲4,000円/月

年間にすると、

4,000円 × 12か月 = 48,000円

の固定費削減です。

なぜ賃料と管理費に分かれたのか。理由は聞いていませんが、賃料をそのまま下げると、更新料も安くなってしまうからかなと、あとから思いました。更新料は「家賃の1か月分」といった決め方が多いからです。下げるにしても総値下げ幅で見ているのかもしれません。これはあくまで私の推測です。

ただ、「家賃」だけでなく「管理費」も交渉の対象になるというのは、やってみるまで知らないことでした。下がるならどちらでも、こちらの財布から出ていくお金は同じです。

このとき、いつの引き落としまでが今までの金額で、いつから値下げされた金額になるのかも、丁寧に説明してもらえました。

そして、電話のついでに、今直してほしいところも追加でお願いしました。その時は、ずれてきていたふすまの張り紙の張り替えと、網戸の張り替えを頼みました。どちらも、新しいものにしてもらえました。わが家は、壊れたときにその都度お願いしているので、このときの修繕依頼はこれくらいでした。家賃の話と、住まいの困りごとも片付き、スッキリした気持ちでした。

※家賃の実額は、物件が特定されてしまうので書きません。この記事では「下がった額」だけをお伝えしています。

やってみて分かった、4つのこと

うまくいった理由は、この4つ。

1. 更新の連絡が来た日が、いちばん動きやすい

更新の時でなくても家賃交渉できるようですが、自分から突然「家賃を下げてください」と電話するのは、かなり勇気がいります。

でも更新のタイミングなら、相手も契約内容を見直しているところです。「更新の件でご相談が」と切り出せるので、話が自然でした。

家賃交渉を考えるなら、更新の連絡が届いた日が一番ストレスがない時だと思います。

2. 「なんとなく高い」ではなく、1行の事実を持っていく

私が持っていたのは、1年前の物件情報という、たった1行の材料でした。

それは、高いや安いなどの感想ではなく事実です。管理会社の方も、家主さんに「入居者さんがこう言っています」と伝えやすかったのではないかと思います。

実際、この1行を出した瞬間に、2,000円が3,000円になりました。1行の材料が、月1,000円になった計算です。

そして、大きい数字を出せばいいわけではありません。私は8,000円安いデータも持っていましたが、使いませんでした。話が「あのころとは違う」という方向に行ってしまうからです。持っていくのは、いちばん納得してもらえる1行だけで十分でした。

3. 要求ではなく、お願いにする

これがいちばん意識したところです。

「下げてください」ではなく、「相場と比べて、下げてもらえませんか」

同じお願いでも、比べる条件があると要求ではなく相談になります。私はこれからもこの部屋に住み続けたいので、管理会社とも家主さんとも、気持ちよく付き合っていきたかったからです。

4. 常識の範囲内で、粘りの一押し

そして、最後の「もう一声お願いします」。

3,000円で終わっていたら、年36,000円でした。あの一言で、年48,000円になりました。

もちろん、必ず通るとは限りません。それでも、材料があって、お願いする姿勢を維持しているなら、最後の一押しは試す価値があると思います。

たった1,000円と思うかもしれません。でも、たった1,000円でも、毎月・毎年の出費が確実に減ります

その後の話:相場は、本当に上がっていた

管理会社の方が言っていた「最近相場も上がってますし」。あれは、こちらを断るための決まり文句ではありませんでした。

交渉から1年ほどたった2024年12月、同じアパートの募集を見かけました。上の階なので条件は違いますが、わが家の家賃より7,000円高い金額で出ていたのです。

もしあのとき電話をかけていなかったら、更新のたびに「そういうものだから」と、上がっていく相場の中で払い続けていたはずです。

もうひとつ、やってよかったと思ったことがあります。

2025年4月18日のリベ大のYouTubeライブで、

「家賃交渉をしたことある?(入居中含め)」 という質問に対して、

  • 交渉したことがある・・・ 40%弱
  • 交渉したことがない・・・ 60%強

と、交渉したことがない人が多数。さらに交渉した人の中でのアンケートで、
「家賃交渉は成功した?」という追加質問の結果は、

  • 成功して、下がった … 60%
  • 下がらなかった … 40%

私は、この「成功して、下がった」の方で答えました。実際に行動できて、成功していたので嬉しかったです。

アンケート結果では、交渉したことがある人は少ないのに、交渉すれば5人に3人近くが、実際に下がっているということになります。これってやる価値はありますよね。もちろん、お金の見直しに前向きな人が集まっているライブでのアンケートなので、世の中の平均そのものではないと思います。

それでも、言ってみた人のかなりの割合が下がっている。この数字を先に知っていたら、私はもっと早く電話をかけていたかもしれません。

交渉する前に、知っておきたいこと

いいことばかり書きましたが、家賃交渉は必ず成功するものではありません。

地域も、物件の人気も、空室の状況も、家主さんの考え方も、全部違います。同じことをして断られる人のほうが多いかもしれません。

私が気をつけたのは、この3つです。

  • 比べられる材料を用意してから電話する(感想だけで話さない)
  • 強く要求しない。あくまでお願いとして伝える
  • 断られても、感情的にならない。住み続ける相手だから

だめもとでやってみる価値はあります。

まとめ:電話1本の勇気が、年48,000円になった

家賃は下がらないもの。私はずっとそう思っていました。

やったことは、これだけです。

  1. 更新の連絡が届いた
  2. 賃貸サイトで、同じ間取り・同じ向きの募集履歴を調べた
  3. その中から、1年前の「3,000円安い」という1行を選んだ(8,000円安いデータは、あえて使わなかった)
  4. 管理会社に電話して、お願いした
  5. 2,000円と言われても、材料を出した
  6. 3,000円になっても、「もう一声」と言ってみた

結果は、賃料2,000円+管理費2,000円で、月4,000円・年48,000円

しかも、この値下げは1年だけの話ではありません。住み続けるかぎり、毎月ずっと続きます。保険の見直しでもその削減額にシビれましたが、家賃の見直しも達成感半端ないです。

家賃交渉は、断られても失うものがありません。かかるのは電話代と、ほんの少しの勇気だけです。

もし今、更新の連絡が手元にあるなら、まずは賃貸サイトで、自分の部屋を検索してみてください。そこに材料があれば、あとは電話をかけるだけです。

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この記事を書いた人
Jiri

50代パート。家計の見直しと固定費削減を実験中。自動車保険を2年で半額にしたり、家族4人のスマホ代を安くしたり。実際にやってみた記録を書いています。

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